THE HISTORY OF UT GROUP
人と向き合ってきたUTグループの歩み
はたらく人のために、私たちに何ができるのか。
UTグループはいつも、その想いから出発します。
1995
「正社員雇用」
「社会保険100%加入」開始
創業当時、派遣は「雇用の調整弁」とも呼ばれ、「非正規雇用」で働く人々は景気変動の煽りを受けていた時代でした。長く安定した雇用を実現するために、UTグループは創業当初から全社員を原則的に正社員として採用。たとえ一つの現場で契約が終了してしまっても、責任を持って継続的に次の職場を紹介することで、はたらく人の「安心」をつくり、長期に渡ってスキルを身につけることを可能とする仕組みが生まれました。
エイムシーアイシー
有限会社設立
UTグループの創業当初の会社名。派遣業界の大きな歪のある構造を根本から塗り替えるという強い意志のもと、エイム=「志」という社名を掲げました。
2000
「つながり」をつくる
チームでの派遣
「工程一括請負」の導入により、UT在籍社員が数十人単位でともに仕事ができる環境が生まれました。社員の成長には、チーム一体となって成果を追求することが大切だという考えに基づき、リーダーのいる30名以上のチームで働くことで、職場内においても「つながり」を感じながら働くことができるようになりました。また、経験豊富な社員とともに就業することにより、一人ひとりのスキルアップにも繋がります。
独自のビジネスモデル
「工程一括請負」導入
これまでは派遣事業を主力事業としていた日本エイム(当時)でしたが、顧客の工場内の生産工程の一部を自社の社員で一括して請け負う新たなビジネスモデルが構築されました。
2001
「志の会」発足
IT不況を受け、2期連続の赤字に。「UTの存在意義とは何か」について、社内の有志と徹底的に議論しました。議論を進めるうちに、「自分たちの仕事のよろこびは何か」という利益を超えた目的がテーマになり、現在のミッションである「はたらく力で、イキイキをつくる。」の原型が作られました。
2002
強みを生かせる分野への選択と集中
ミッションに基づいた事業戦略として、「常に挑戦があり、成長できる環境であること」を縦軸に、「チームで学び合い、支え合える環境であること」を横軸においた4象限の枠にさまざまな産業を置いて参入業界を検討しました。最終的に、工程単位での請負に適した「半導体分野」に的を絞り、経営資源を集中させました。
2003
持株会の
設立
上場に伴い、社員持株会が発足。現場で働く社員の頑張りが、一人ひとりの資産形成に役立つように、全社員を対象に自社株の購入を助成する制度が誕生しました。
公平・公正な会社へ。
業界初の上場
すべての人に公平に機会のあるパブリックカンパニーを目指し、店頭市場(現・東証JASDAQ)へ株式上場。製造派遣業界では初の上場でした。
2005
初の社内報
「エイミー通信」
UT初の社内報の誕生。「エイミー通信」のネーミングは、絵本「スイミー」(レオ・レオニ作)の「ちいさな魚たちが集団となり大きな魚に立ち向かうストーリー」にUTの姿を重ねたことに由来しています。
現場の創意工夫を表彰・共有する
改善グランプリの誕生
請負現場を中心に生産現場における改善事例の表彰・共有の場として、この年から実施されました。現在は、より多くの技術職社員の方に参加機会を広げることで発展的に継続する社内イベントとなっています。
2007
ユナイテッド・テクノロジー・
ホールディングス設立
業容の拡大と共に傘下の企業が増加していく中で「技術の連邦経営」をコンセプトとして設立した持株会社です。派遣事業を行う日本エイムと、中古の半導体の製造装置販売会社をホールディングス傘下に「人」と「装置」の両面から貢献することで、コストダウンサービスからソリューションサービスへの転換を図りました。
2008
インハウスソリューションの誕生
顧客企業の社員がUTグループに転籍
リーマンショックの影響で、メーカーもリストラを余儀なくされた当時。UTは「インハウスソリューション」という事業を立ち上げ、メーカーの製造部、その全従業員の転籍を請け負いました。これにより、メーカーは固定費を変動費へと切り替えながら、従業員の雇用の安定継続と調整をはかることが可能になりました。
人材派遣会社の大型買収直後に
待ち受けていたリーマンショック
2007年のホールディングス化の後、事業拡大を図るべくの株式取得を試みた矢先、リーマンショックによる大恐慌が訪れました。積極的なM&Aによる規模拡大が一転し会社存続の危機に陥りましたが、「はたらく人のために何ができるか」という本来の目的に立ち返り、人材事業を軸に再構築を行うことで難局を乗り越えました。
会社に変更
2010
「脱半導体・脱エイム」。
全方位戦略への転換
リーマンショックを切り抜け、このままでは会社がこれ以上成長しないという考えから、「脱半導体・脱エイム」を掲げ、それまで参入していなかった自動車や住宅など多様な業界への進出を含む全方位戦略へ大きく舵を切りました。
2012
福利厚生サービスの
拡充
社員向けの福利厚生サービスの提供を目的としたUTライフサポート株式会社を設立。医療保険や自動車保険など各種保険への加入をサポートするとともに、国内宿泊、海外宿泊、レジャー、スポーツ、ショッピング、育児・介護サービスなどが優待価格で利用できるサービス「UTグループクラブオフ」など、全社員への福利厚生を整備・拡充しました。
全子会社名を「UT」を冠する
商号に変更
2015
多様なキャリアパスを実現させていくために。
「One UT」「Next UT」開始
生産オペレータ等からより高いスキルが必要なエンジニア職へキャリアチェンジを支援する制度である「One UT」と、現場で実績を積んだ当社の技術職社員を、お客様の正社員として送り出す「Next UT」という、仕組みが誕生しました。社員と顧客企業のどちらもカスタマーと考えるUTだからこそ実現可能な、はたらく人の「成長」を支える仕組みとして、今日に至るまで多くの社員がこの仕組みを活用しています。
役員現場研修
現場目線をきちんと経営に反映することを目的とし、2015年からスタートした、執行役員が製造現場で実作業を行う研修です。創業時の製造現場の社員の声に応えていく姿勢、働く仲間への感情移入といった想いを皆で共有するために、年に一度行われています。
創業20年を迎え、
UTグループ株式会社に
社名変更。
同時に、
ブランドマークを刷新
「UTホールディングス株式会社」から「UTグループ株式会社」に社名を変更。これに伴い、グループの一体感の醸成をはかるべく、ロゴマークも刷新されました。
2016
第3次中期経営計画「日本全土に仕事をつくる」発表
企業とはたらく人、双方を顧客と捉える。
ツインカスタマー戦略
2016年に策定した新中期経営計画から打ち出した戦略です。創業時から、お客様と社員、双方を重視し様々な取り組みを行ってきたUTですが、企業と共にはたらく人(求職者・従業員)も「顧客」であることを経営戦略の重要用語として位置づけました。この年、キャリア開発部門も設置するなど、キャリア形成を支援するUTの様々な取り組みは、より一層活発化するようになりました。
2017
UTアドバンストキャリアセンター
(UTACC)設立
現場で必要なスキルや知識を短期で修得し、即戦力となるエンジニアを育成するためのUT独自の研修施設が設立されました。これにより、未経験からでも、エンジニアに必要なスキルアップやキャリア形成を支援する体制が整いました。
キャリア形成に対する意識を醸成する
「キャリアジャーナル」
キャリアアップに成功した制度利用者の声を通して、読者にキャリア形成支援を理解してもらい、キャリア形成に対する意識を醸成するために制作。2016年は「My Challenge」という紙媒体で発行をしていましたが、情報の即時性・反復性が高いことから2017年にWEBによる配信に切り替えました。
顧客企業と
人材派遣事業で協業
UTグループと富士通株式会社が、富士通の全額出資子会社である富士通アプリコ株式会社の人材派遣事業について協業することに合意。UTグループが保有する人材派遣サービスの豊富な経験、ノウハウと富士通アプリコの富士通グループ各社を中心に高品質な人材派遣サービスを提供してきた実績を融合させる取り組みが始まりました。
2018
U-Connect
社員数が急増する中、全社員に会社の状況を伝え、会社への理解を促進することを目的として、技術職社員・一般職社員に分け隔てなく公平に情報を伝えるために、社内報やポータルの機能をあわせたWEBサイトを開設しました。
マネジメント支援を目的とした
「UT-Managers」創刊
会社が急成長するなか、マネージャーの育成が経営の命題になります。読者を「管理職限定」とし、単なる情報提供にとどまらないマネジメント支援を目的として2018年に創刊しました。2021年1月よりいつでも・どこでも情報を確認できるようにWEB配信に切り替えを行いました。
ライフスタイル実態調査
結果発表
企業、組織の健康づくり・生産性向上に関する調査・研究を行う株式会社CAMPUS FOR Hの共同創業者であり、予防医学研究者の石川善樹氏と共同して、日本のモノづくり現場で働く派遣労働者のライフスタイル実態調査を実施。調査結果をまとめた「モノづくりの現場での、派遣という働き方白書」を発行しました。
グッドキャリア企業アワード大賞
2018を受賞
キャリア形成支援の重要性を普及・定着させることを目的に厚生労働省が実施する「グッドキャリア企業アワード」。キャリアデザイン研修の実施により自律的なキャリア形成に対する意欲を喚起するなど「育成」に注力してきた点が評価され、UTエイムが大賞を受賞しました。
2019
長期経営ビジョン UT VISION 2030
「これからのはたらき方のプラットフォームになる」発表
東京証券取引所市場
第一部へ市場変更
創業25年目にあたる大きな節目の年に、東証第一部への市場変更を実現しました。
UTグループが
ポーター賞を受賞
一橋大学大学院が主催となり、日本企業の競争力向上を目的に、製品、プロセス、経営手腕においてイノベーションを起こし、独自性がある戦略を実行し、業界において高い収益性を達成・維持する企業を表彰する「ポーター賞」をUTグループとして受賞。創業以来、無期雇用を前提として事業を構築し、派遣社員の「成長」を追求してきたことが競争力の源泉だと評価されました。
2020
第4次中期経営計画
「より多くのはたらく人に応えられるキャリアプラットフォームへ」発表
テクノロジー能力開発センター設立
半導体製造分野でより高いスキルを持ったエンジニアの育成を目的として、トレーニング施設を設立しました。基礎的な就業力から、専門領域の知識・スキルの育成を通して、半導体製造における幅広い職種に適応するエンジニアを育てる取り組みがスタートしました。