Message 03
MinoriHarada
UTエイム株式会社
セミコンダクター事業部
セミコンダクター事業企画・管理ユニット
2019年入社/幹部候補2期生
大学では教育学部を専攻し、教員免許も取得。教師の道を志していたが、はたらくことへのマイナスイメージを変えたいという想いから、就職活動中にHRの領域へ方向転換。UTグループに入社後2年間は3つの拠点で工場の管理業務を経験したのち、現在は本社の人事部門に異動し、技術職社員の人事制度の整備・運用を担当している。
01
ずっと教師になるのが夢だった。きっかけは小学6年生の時。当時学級崩壊気味でいじめもあったクラスを、1年で見事に立て替えてくれたある先生に憧れた。関わり方次第で、生徒の可能性をいくらでも引き出してあげられるところに魅力を感じ、大学も教育学部へ進学した。
大学生になって、アルバイトなどで社会人と接する機会も多くなった。驚いたのは、「仕事がつまらない」と言う人や、楽しくなさそうにはたらく人がほとんどだったことだ。そんな人々と関わるうちに、将来の夢が少しずつ変わっていった。学生の期間に比べて、はたらく期間は人生の中でもかなり長いのに、はたらくことを楽しめないで過ごすのはもったいない。はたらくことへのマイナスイメージに強い危機感を覚えた。もともと教師になってやりたかったのは、自分が関わることで誰かの可能性を引き出すことだ。だとしたら、はたらく人に対しても同じように可能性を引き出して、いい影響を与えられる存在になりたい。そんな想いからHRの領域に興味を持った。
UTの幹部候補コースを選んだのは、会社の成長速度と、新卒への期待値の高さに惹かれたからだ。直近でも事業を急拡大し、ポストがある。加えて、新卒で入社しても手を挙げればどんどん任せてもらえる環境が魅力的だった。人に貢献し、イキイキはたらく人を増やしていく中で、自分自身も速く成長していく。そんな20代にしたいと思い、あえて負荷のかかるファーストキャリアを選んだ。
02
入社してから2年間、3つの工場で管理業務を経験した。その中で感じたのは、技術職社員がキャリアアップしていく制度が十分でないこと。真面目に出勤して、成長意欲もある人材が、希望のポジションを得られずに流出してしまう課題を解決するため、3年目からは人事として、技術職社員の評価制度を整備している。
中でも、初めてメインで担当した新卒チャレンジ制度は思い入れも深い。新卒で入社した1年目の社員の成長促進を目的として、従来より速いスピードで昇給するための評価基準を整えていく。制度の設計には、当然給与や現場でのマネジメントの部門も密接に関わる。人事だけでなく、経理や現場を統括する役員など、様々な関係者と綿密に打ち合わせを重ねながら、約2週間の短期間で企画を詰めていった。
設計が出来上がってから運用の段階で意識したのは、全国の拠点でできる限りストレスなく制度を扱えるようにすることだ。日々の業務で忙しい管理者たちを巻き込むからこそ、制度の意義目的は時間をかけて説明し、共感してもらえるまで粘り強く対応した。評価を記入するシートも拠点から一覧できるよう、見栄えや使い勝手に工夫を凝らし、慣れないプログラミングにも挑戦した。
結果的に、新卒チャレンジ制度は、全国30拠点・約110人を対象に実施された。「シートが使いやすい」「新卒がイキイキはたらいている」と現場からの声も上々だ。実際に新卒エンジニアたちの成長度が測れ、成果が見えてくるのはこれからだが、自分の中では確かな手応えがある。3年目で人を巻き込み、全社に関わる仕組みをつくり上げたことは、一つ大きな成功体験だ。
03
漠然と「人に貢献したい」「誰かの人生にプラスの影響を与えられる人になりたい」と思って、UTに入社した。その想いは今でも変わっていないが、人に貢献する難しさと奥深さは、はたらき始めて学んだ部分も大きい。誰かの人生に関わり、プラスの影響を与えることは、生半可なことではない。時に泥臭く、時に辛抱強く、相手を信じて寄り添い続けることで初めて人の心は動く。UTで最も成長したことを一つ挙げるとしたら、目の前の人を信じ続ける粘り強さだと思う。
人と向き合う上で最も大切なそのスタンスを教えてくれた、憧れの先輩がいる。現場での管理業務をしていた時に一緒にはたらいていたあるマネージャーだ。「関西の肝っ玉母さん」という言葉がよく似合う、厳しくも愛情深い女性で、技術職社員の方からも慕われていた。なかなか出勤できない方に対しても、毎日のように連絡をしたり、差し入れをしたり、時には病院に一緒に連れて行ったりもして、必ず立ち直らせてしまう。そんな姿勢を見て、人に貢献するとはここまでやるのだと感じた。今でも仕事がうまくいかない時は、自分と彼女の姿を重ね合わせる。「今の私はあの先輩くらい相手を信じられているか」と自問すると、自然と改善点が見えて、気持ちが前を向く。
人事に来て、技術職社員と直接コミュニケーションを取る機会も少なくなった。しかし、向き合う仕事や人が変わっても、大切にすることは変わらない。UTという会社と関わる中で、一人でも多くの人がイキイキとはたらけるような仕組みをつくる。その中で、自分自身と関わる人にも、イキイキを分け与えられるような人になっていきたい。相手を信じて、粘り強く人と向き合っていく。
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